突然の意識障害、その時あなたは?!

 

 

山内先生の講義のなかで、グッ!ときたフレーズをご紹介している「山内先生語録」。

 

今回は、『突然の意識障害、その時あなたは?!』

 

意識レベルがストンと落ちた!
「こんな時に限ってペンライトがない!!瞳孔が確認できない!どうしよう(@_@;)」

 

大丈夫、落ち着いて瞼を開けて左右差がないか確認しましょう。

 

「え?ペンライトがないのに?」

 

その方の顔が見えるということは、それなりの明るさがその場にあるということ。

ということは、その明るさに応じた瞳孔に縮瞳しているはず。

 

左右差があれば、大きい方の瞳孔が十分に縮瞳できていないということを指し、動眼神経の
トラブルが示唆されます。
(大脳が腫れて、動眼神経を圧迫しているのかも!)

 

すぐさま、『脳神経外科』に連絡を取りましょう。

 

意識レベル低下の場合、『神経内科』を第一選択にしがちですが、瞳孔左右不同の場合
一刻を争う事態です。ここは間違えないようにしてください。


また、この時に脈を触れて「あっ、しっかりした脈が触れる。よかった。」は、OUT!

 

脳内が圧迫されて必要な血液量を確保できなくなると、脈拍数をおさえてぐーっと

血液を貯めて、どん!と送り出す『クッシング現象』が起こります。

 

脈をはやめることをやめてまで勢いよく送り出さないと、血液を届けられないくらい、
脳内がパンパンになっている=危険!時間がない!となるのです。

 

ツンツンと触れる脈の時には要注意ですよ!

 

意識レベル低下の原因としては、
脱水や低血糖なども多く見られます。
<意識レベル低下≠頭の問題>
身体と生活の両面からアセスメントを
していきましょう☆

 

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