今回は『心不全』の続きです。(「なんのこと?」という方は8月号も併せてご覧ください)
前回は「聴診器があれば訪問先でも(心不全の徴候を)確認をすることができるのです。」という思わせぶりなところで終わっていましたが、その方法は実に簡単!
それは『スクラッチテスト』です☆ 「水っぽいものは音をよく響かせる」という原理を
使い、水っぽい心臓と音を通しにくい肺の境目を聴診器で見つけようというものなのです。
使う道具:聴診器 (これだけ!!)
手順:①聴診器を、心臓の真上(第5肋間・胸骨左縁のあたり)にあてる
②外側から心臓に向かって、シャカシャカと素肌を軽くひっかく(スクラッチ)
③音のボリュームが大きく変化した位置を確認
(音が変化した位置=心臓と肺の境界線=左心の左縁)
左心の左縁は、正常サイズでは鎖骨中線より内側になります。
ということは・・・
左縁が鎖骨中線よりも外側で確認されたら・・・左心拡大が示唆されるのです。
(打診でも同じように聴き分けることが可能ですが、ちょっと難しいかも)
簡単にできる在宅向きのテスト!(痛くない・すぐにできる・お金がかからない)
是非、お試しください。(次回は右心不全の内容に進みます。)
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