今回の改訂のポイント(訪問看護の重要部分を抜粋)と、アイちゃんではどんな対応をしたのか
(する予定なのか)を、ご案内していきます。*アイちゃん対応:赤表示*
1.「業務継続計画(BCP)を策定し、自治体や医療関係団体等が整備する地域連携体制に参画している場合」も、複数の訪問看護ステーションによる連携で【24時間対応体制加算】の算定が可能となる。→過疎地域以外でも加算を取得できる可能性が!
2.「業務継続計画」の策定・周知・研修・訓練・定期的な見直し等を義務付ける。
→『指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準』に追加されました。
3.機能強化型訪問看護管理療養費の見直し
☆機能強化1・2:「他の訪問看護ステーションや地域住民等に対する研修や相談の対応実績がある」ことを必須要件とし、評価を引き上げる(機能強化1を12,530円から12,830円に、機能強化2を9,500円から9,800円に引き上げ)
☆機能強化1から3において「在宅看護等に係る専門の研修を受けた看護師の配置」を望ましい要件に加える。
4.訪問看護情報提供療養費の見直し
☆療養費1における情報提供先に「指定特定相談支援事業者」「指定障害児相談支援事業者」を追加し、対象利用者の年齢を「15歳未満」から「18歳未満」に引き上げる(対象者を拡大)
→ 4月メンテナンスで対応予定(宛先修正)
☆療養費2について、情報提供先に「高等学校等」を追加し、対象となる利用者の年齢を引き上げる(「15歳未満」→「18歳未満」に引き上げ)とともに、「当該利用者に対する医療的ケアの実施方法等を変更した月」でも算定可能とする。
5.訪問看護指示書に「理学療法士等が訪問看護の一環として実施するリハビリテーションの時間・実施頻度等」を記載することを求める。→「各種業務帳票雛形」対応完了(書式変更)
6.専門性の高い看護師による同行訪問について「褥瘡ケアに係る専門の研修を受けた看護師」として「特定行為研修修了者(創傷管理関連)」を追加する。
7.専門の研修を受けた看護師(緩和ケア、褥瘡ケアまた人工肛門ケアおよび人工膀胱ケアに係る専門の研修を受けた看護師/特定行為研修を修了した看護師)が、専門的な管理を含む訪問看護を実施する場合に、【訪問看護療養費】【在宅患者訪問看護・指導料】【同一建物居住者訪問看護・指導料】において、【専門管理加算】(1か月に1回、2,500円)として評価を行う。→新設!
8.訪問看護ステーション等の看護師に対し、医師が特定行為の実施に係る手順書を交付することを【手順書加算】(【訪問看護指示料】の加算、6か月に1回、150点)として新たな評価を行う。
9.【訪問看護ターミナルケア療養費】は、現在「死亡日および死亡日前14日以内に2回以上の訪問看護提供を行う」こととされているが、「退院日の退院支援指導」を「訪問看護提供」と見なして要件の充足を判断可能とする。→朗報!
10.【複数名訪問看護加算】(複数名訪問看護・指導加算)における「看護補助者が同行する場合の加算」について、「看護師等が同行する場合」も算定可能とする。→ 4月以降の看護記録より名称変更済(看護補助者⇒その他職員)
11.退院日に看護師等が長時間の退院支援指導を行うことを、【訪問看護管理療養費】の【退院支援指導加算】の1類型(8,400円)として評価する。→ 4月以降の看護記録より加算追加済
12.訪問看護において「同一建物内の利用者の人数に応じた評価区分を設けている加算」
(難病等複数回訪問加算など)について同じ金額の評価区分を統合する。→「1人、2人、3人以上」⇒「1人又は2人、3人以上」となりました。
13.「ICTを活用した在宅での看取り」に関する研修を受けた看護師が、医師の遠隔死亡診断を補助した場合、訪問看護ターミナル療養費に新加算【遠隔死亡診断補助加算】(1,500円)を設けて評価する。→新設!
厚生労働省HP:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00139.html
資料出典:https://gemmed.ghc-j.com/?p=46121
【褥瘡評価ツール】
DESIGN-R2020へ変更
(「深部損傷褥瘡(DTI)疑い」「臨界的定着疑い」追加、及び複数の文言変更)
→業務帳票雛形:フォーマット変更済
→創傷部位記録・褥瘡計画書:4月メンテナンスで対応予定
深部損傷褥瘡(DTI)とは: 表皮剥離のない褥瘡(stageⅠ)のうち、皮下組織より深部の組織損傷が疑われる所見がある褥瘡です。
臨界的定着疑いとは:肉眼的に明らかではないが炎症が生じ、バイオフィルム(多種類の微生物の集合体)を伴う細菌による感染が生じている状態。創面にはぬめりがあり、炎症が持続しているため滲出液が多くなります。肉芽が形成されている場合は、浮腫性で脆弱。
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