「高齢者は脱水状態になりやすい」
こんなことは、看護の世界では常識!!!ですよね。
でも・・・ どうしてなりやすいか、きちんと説明できますか?
代表的な理由をおさらいしましょう★
1.誤嚥や失禁を恐れて、水分摂取量を控えてしまう
2.のどの渇きを感じにくいため、水分や塩分をとる機会が減る
3.食欲不振などで、食事からとれる水分量が減る
4.利尿剤などの作用によって、水分排泄量が増える
5.基礎代謝量が減少することにより、代謝水が減る
(代謝水:栄養素が分解されるときにできる水分)
6.体液の貯蔵庫である筋肉量が減り、水分を貯えにくくなる
7.腎臓の機能低下により、老廃物の排泄に多くの尿(水分)が奪われる
この7つに加えて
1.発熱・発汗 2.高温の環境 3.嘔吐 4.下痢
このような要素が加われば・・・そう、脱水にならない方がおかしい。
また、脱水には
・高張性脱水(水欠乏性)・低張性脱水(食塩欠乏性)の2種類ありますが、
高齢者の脱水は、この二つが合わさった等張性脱水(混合性)が多いといわれています。
ということは! 水分だけをとっていても脱水は是正されない。 いや、むしろ・・・
水分のみをとる→体液が薄まる→体液の濃度を保つため、水分(尿)が 排泄される
→脱水悪化・・・・・はい、悪化です。
この負のスパイラルを断ち切るためには、経口保水液が有益です。
★経口保水液レシピ★
① お湯50ccにはちみつ大さじ4を加えてしっかり溶かす。
②水950cc を加えてよく混ぜる。
③塩小さじ1/2塩を加えて、はい!完成
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