先日、「本物の看護がしたいセミナー第7弾
納棺師×訪問看護師 看取りを学ぶセミナーリターンズ」を開催いたしました。
(参加人数は、なんと約200名様!)
少しだけになりますが、「なるほど!」を共有いたします。
【納棺師編】講師:おくりびとのお葬式 中村様
・永眠後は血流が止まり、皮膚の細胞に酸素がもたらされなくなることで、水分を
保つことが出来なくなります。皮膚の変色はある程度メイクでカバーできますが
皮膚の乾燥は後からでは取り返しができません。
やるべきことは『完璧な保湿』!!
(顔全体:ベビーオイル/乾燥しやすい目元:ワセリン/体:ニベア)
・目や口腔、鼻腔は細菌が繁殖することで異臭の元になります。
0.5%の次亜塩素酸水をコットンや綿棒に含ませ、汚れが取れるまでふき取り、
最後は乾いたコットンなどでふき取りましょう。
(眼球を拭うときにはご家族の目に触れないように配慮を・・・)
0.5%の次亜塩素酸水:100mlの水に対し10ml(ペットボトルキャップ2杯分)の
塩素系漂白剤(ハイター)を混ぜる。(体を拭くときには0.1%)
・浮腫部位から浸出液が出るときには、梱包用のラップを巻くと便利。
(100円均一ショップにもありますよ)
・一番お気に入りの服に着替えていただいても、ドライアイスを抱えて数日たつと
霜が降りて濡れてしまう。
・基本的には葬儀社に納棺師は在籍していない。(外部発注)納棺師が来ない場合、
十分なケアは期待できない(かもしれない)ので事前の確認が重要!
*おくりびとのお葬式様は、全員が納棺師の資格を持っている唯一無二の葬儀社です。
・「どこまで、どのように処置をするのか」この答えはご家族様が持っている。
自分の思い込みで進めてはならない。(ひげをそらない方がその人らしい場合もある等)
【訪問看護師編】講師:株式会社ホアロハ 鈴木様
・エンゼルケアの価格を伝えるシーンは、契約時がいいと思います。
「いますぐのものではないですが、ご逝去後は保険が適応にならないので、その後の
お手入れのお時間は自費になります。」としっかり料金を確認していただくと、
その時が来た時に「このお時間から自費対応になりますが、ケアをすすめてもよいですか?」と
お伝えすることができます。
・エンゼルケアの場面では、ケアを行っている最中に、体交したときに声が漏れることがありますよね。
ご家族によっては『えっ!?今息したよね!?』と動揺される方もいらっしゃいます。
ケアを進めながら横向きにする手順にさしかかったときには、最後の吐息が聞こえるかもしれませんよ、
とお伝えして、声が漏れたら「もう一度声がきけましたね!」とお伝えして、
なかった場合は「すっかり余分なものが抜けて、とっても安楽だったに違いないですよ」と声をかけています。
どちらの場合も前向きな印象を残すように心がけています。
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