11/22(水)「本物の看護がしたい!セミナー」第12弾
「社会福祉士(街のしかけ人)」×「訪問看護師」
介護と看護から広げる「街おこし」を学ぶセミナーが終了いたしました。
今回も大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。
講師:生活サポーターふるまい / 名誉顧問
社会福祉法人ウエルネス / 専務理事
佐野 守利 様
社会福祉士
管理者
淡路 佳奈子 様
看護師
【アンケートよりいただいたご質問に 、佐野様、淡路様よりコメントをいただきました】
Q. 新しいことを始めるときに不安に感じて動けないということはなかったのでしょうか。
その時の工夫や意識されていることがあればお伺いしたかったです。
A. 佐野様より
新しい局面を作るときは、誰もが不安は感じます。
この場合は何が障害になりうるかを考え、一応の準備はしますが、あとは先方との話し合いで糸を太くします。
只、行政は市民の、市民は行政の、市民団体は上位者の意見(面子を立てる)を重んじる傾向があり、
それらをうまく組み合わせて、呼びかけ、口添えをしてもらうなどの工夫をすると局面が拓けることもよくあることです。
自分で環境を作り上げていくことが、遠いようで一番の近道だと思います。
私の場合はそれまで培ってきた人脈で、私が行政と市民団体の橋渡し役をやり、実務は社員にやってもらう手法なので、
私がいなくても継続性が出てきます。
A. 淡路様より
訪問看護として、不安だったことは、多々あります。
その中でも、わかる範囲で調べる、誰かに聞く、とりあえずやってみるという行動を実行をしていくことを意識していました。
Q. 今回のセミナーは佐野様の大変なご苦労と淡路様のご努力に感銘を受けると同時に、
自分も頑張らなければととても刺激を受けました。
社会福福祉士経営者としての複眼的な事業展開への興味度や現状の経営の問題点等はもっとご意見を伺いたかったです。
A. 佐野様より
この国の予算の方向は、防衛費、少子化対策にしばらく重点を置くので、医療・介護の社会保障費は抑制の方向であり、
利用者負担増、提供報酬の軽減の方向でしょうから、介護報酬が増額することはまず期待できません。
収入が限られれば、経営効率化しかなく、ほかの産業の歴史と同様に、大規模資本に集約されるのが一般的です。
介護保険サービス提供量に制限がかかってくるようだと、保険外サービスの開拓も視野に入れる必要も出てくるとは思います。
小資本の経営体は、その地域の特性の中で、「なくてはならぬ存在」を模索することだと思います。
訪問看護は、まだまだ工夫の余地があると思います。地方の医療体制は、ますます弱体化していきますから。
Q. 50歳代で独立開業へまい進するエネルギーには敬服いたします。私はすでに72歳。日曜祭日も無く働きました。
地域包括は休日があります。決まって金曜日の晩とか土曜日の夜遅くに電話があります。
がんの末期の家族から「俺が死んだら残ったばあさんの心配だ。どうにかしてくれ。」とか。
ALS の利用者のplanは24時間planです。障害福祉課も含めた担当者会議も医療職の力が一番でした。
県のケアマネ協会の理事も市のケアマネ協会も立ち上げてきましたが。
年齢とともに意欲気力ともこれ以上は続けられませんでした。今は映画や舞台劇や朗読劇も。テニスは程よく続けています。
A. 佐野様より
それはご苦労様でした。私も75歳になり、一区切りついた思いを持っています。
この世界では、いろんな人がいろんな場面で取り組んでおり、思うようにいかないところもいっぱいあります。
そして年齢とともにできなくなるのも仕方のないこと。
でき得れば、それまでの活動を次の方が受け継いでくれる体制ができると良いですけどね。
せっかく70歳代まで元気なのですから、ご自分の生きたいように人生を楽しみましょう!
【アンケート】(抜粋)
- 素晴らしい取り組みだと思いました。看護にも社会福祉の視点が重要ですね。
- 当事業者の立ち上げの経緯や歩みを知ることができました。
お二人の熱意が伝わってきて、また明日から頑張る気力が湧いてきました。
ありがとうございました。 - 街おこしと一言で言っても、資格を取ったり地域の方々の理解を得たり、本当に大変だったと思います。
そして、奥様のお手紙のお話…感動いたしました。 - 胸がキュンとなるお話がたくさんあって、胸いっぱいです。ありがとうございました。
- いつも楽しく拝見し日々の勉強に役立っています。
業務に追われ新たな発見ができなかったり行き詰まったりしている中で、
新たに頑張れる意識を持てるセミナーですね。
<アンケート結果詳細>
Q. セミナーの満足度をお聞かせください。(満点:星5つ)
満足度 89.2%
14(☆5つ) 7(☆4つ) 3(☆3つ) 0(☆2つ) 0(☆1つ)
Q. 地域の方との関係や連携などでお困りのことはありますか?
ある(訪問看護の仕事で) 8 (32.0%)
ある(プライベートで) 3 (12.0%)
ない 14 (56.0%)
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