アセスメントとは? その2

 

今回の山内先生語録は、「アセスメントとは?」です☆
(大切なところなので、しつこくお伝えしていきます。)
 
☆訪問看護ステーション側とすると、
「うちにはこんなに優秀なスタッフがいるのですよ♪」
「こんなに資格をもったスタッフがいるのですよ♪」と
強みをアピールしたくなりますが、カスタマー(お客様・主治医・ケアマネさんなど)は、
低品質をつかみたくないから、一番底を見ます。


たった一人のスタッフだとしても、きちんとアセスメントができない人がいれば
ステーション全体としての評価が下がります。


ステーションは、スタッフ全員の「質の底上げ」のお約束をしなくてはならないのです。
(ブランクがあるから、経験が浅いから・・・等は、カスタマーにとっては無関係)
 


☆在宅生活では、医療が常時そばにあるわけではない。
よって2つのアセスメントが必要になる。(消防になぞらえて)
 ・火消しのアセスメント:今の状況を見極めて、目の前の対応をするためのもの
 ・火の用心のアセスメント:次の訪問までの大丈夫ですよね、というリスク判断のもの

 

 
☆看護記録を記載するときには、事実と推論をごちゃまぜにしてはならない。


S「起きられないのよ・・・」
これを『倦怠感の訴えあり』と記録した。


それって事実ですか??推論ではないですか?


もしかしたら、適切な言葉で表現できていないのかもしれないですよ。


「体がだるくて起きられないのですか?」と確認しなくては、本当のことはわからない。
また、高齢者の方のなかには、歯茎からの出血でも「喀血!」そして「結核!!」と
思いこむ方もいる。(時代背景にも考慮)
<S情報を大事にする>ことは、<S情報をうのみにする>ことではありません。
 


「著変なし」は、頭の中で暗算した結果だけを記載した乱暴な記録。
なにがどう変わらなかったのか、計算式がなければ不完全。


他の方に正しくわかっていただくには、言葉を丁寧に扱わなければならないのです。

 

 

 

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